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モバコン魂で、下請けからの脱却
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2008.04.01 Tuesday 00:00
「下請け」とは、
注文があって生産する、
という流れのことです。
その流れで生産している企業のことを、
「下請け企業」と言います。
だから、下請け企業が仕事をするためには、
まず、注文ありきです。
注文がないと仕事ができません。
だから下請け企業は、
注文をとるために奔走し、
競争入札に勝つために知恵を絞り、
リテイクがないように注意して生産します。
で、起業したばかりの下請け企業は、
大手から注文を受けることが出来れば、
収益は安定的に上がり、雇用も増え、
そこそこの規模にまで会社は拡大します。
しかし、やがて壁にぶつかります。
注文をこなすうちに力をつけ、
より高収益を上げるためにと、
単価を上げるのですが、
それに比例して注文の量が下がります。
おいしい案件の数が、
そうそうたくさんあるわけもないのですから。
同業他社と奪い合いになります。
これが最初の壁、そして次の壁が来ます。
下請け企業の収益は、
発注元の懐具合に左右されるので、
どんなに高収益を上げようとしても、
発注元を超えることは難しい。
そこが、下請けの限界です。
そこで、自社商品をつくろうとします。
モバイル業界で言えば自社サービスです。
ここで大きく勝負に出て予算を使いきってしまい、
会社が傾くほどのダメージを受け、
結果、元の下請けに頼らざるを得ない状況が生まれる。
ということは、よくあるそうです。
なぜ、そんなに、
下請けからの脱却は難しいのだろう。
私は考えました。
ひとつは、安定的な収益に依存する考え方。
そして、何よりも、
それを生み出し育ててきた自負。
新事業やるぞ!と燃えれば燃えるほど、
既存事業を育ててきた誇りが、勢いを妨げる。
でも、実はそんなことはないんです。
新事業の成功が、既存事業で培った力を、
さらに良い形で活かせるんです。
だから、うちでは、
既存の事業と両立させて進めることを、
大事にしていました。
しかし、そもそも新事業のエンジンとなる人間である私が、
全体のバランスをとることを最優先にしなければいけない、
社長という立場だった。
その社長としての判断は、
全員、既存事業に全力で関わらないといけない。
というもの。
だからしばらく、
新事業に向かうエネルギーは、
不完全燃焼を続けていました。
しかし、そんな環境でも、
私がラッキーだったのは、
信頼できる仲間に恵まれていたので、
社長という立場を離れることも、
選べたということです。
これで、私自身が、
新事業立ち上げに集中できます。
これから私は、会長という立場と、
新事業の責任者という立場で、
もてるエネルギーをすべて、
MWに注ぎ込みます。
その結果、自分も嬉しい。
作ったコンテンツを発表する場が広がって、みんなも嬉しい。
楽しいコンテンツで遊べてユーザも嬉しい。
儲かって経営も嬉しい。
嬉しいことばかりです。
楽しみだね。
また、社長として今まで自己演出してきた、
いろんなことも、これから変えます。
今までは、
「Uターン起業した地元愛の社長」
という感じでした。
これからは、
「モバコン魂のモバコンマスタ」
に変えます。
具体的には、
社長マガジン→モバコンマガジン。
未来都市、仙台→モバコンランド。
に変えます。
いよいよ、モバコン魂を着火しますよ。
みんなが出来ることを安売りしないためにも、
もっともっと価値を上げるためにも、
下請け脱却への重要なキーワードは、
モバコン魂です。
※以前にも似たエントリがありましたが、4月1日付けの組織変更のくだりを追記し、再アップしました。
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